「手根管症候群」
こんにちは。中村整骨院の上田です。
手根管は、手首の手のひら側にあり、骨や靱帯で囲まれた親指ほどの太さの狭いトンネルで
す。このトンネルを「正中神経」と呼ばれる神経と、指を曲げる腱が通っています。
症状は親指、人差し指・中指などのシビレや痛み、親指の筋力低下などがあります。シビレ
は、明け方に起こることが多いですが、使わないで休めていても、逆に、手作業をしていて
も起こる場合があります。
原因は同じ動作の繰り返し、妊娠によるむくみ、骨折や腫瘤による手根管内の圧迫により起
こります。痛みやシビレの症状は、手を振ったり指を動かすことで一時的に良くなることが
ありますが、これは、手根管内で傷んだ神経が、動かすことで循環が良くなったり、圧迫が
一時的に軽減するためです。
一般的には装具やサポーターでの安静がよいとされていますが、日常生活ではしびれを気に
せず、積極的に使うことが大切です。また、手根管内を腱が通るので、その筋肉の柔軟や運
動などが有効です。その他、内服やステロイド注射を併用する場合もあります。
「手首のストレッチ」
腕を肩の高さに上げて各動作を10秒ほど保持する(3セット)
①親指を中にして握り、手首を小指側へ曲げる。
②手首と指を下に曲げ、反対の手で手前に引く。
③手首を反らして壁に固定し、反対の手で上から押す。
日常生活での工夫も大切です。
・包丁やフライパンなどを使う時は両手で操作する。
・パソコンのキーボードを打つ時は、手首の下に丸めたタオルなどを敷き、手首をまっすぐ
に保つ。
・タオルを絞る時は、タオルの片方を蛇口にからめて、別の片方を両手を使って絞る。
お体の不調や痛みでお困りごとがございましたら、お気軽にご相談くださいね。
中村整骨院
京都市左京区岩倉三宅町7
グランディール北嶺1階
TEL075-721-4976